キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

春という季節は芽立ちの季節だ。
ムクムクと言いようのない微かな、はやる気持ちのような
好奇心や生きるための始まりが体のどこからか生まれてくる。

2年もの間、誘拐され軟禁状態だった少女も
春という季節と、待っていてくれる家族という居場所があることを知ったからこそ
力が沸いたのだなあと思う。

この春という季節は、心地よく、自分の力に気づく季節でもあるが
コントロールが難しい心と、体も惑う厄介な季節でもある。
春の記憶の書き換えをすることも私のこの季節の習慣。
より良い春の始まりが、夏、秋、冬を迎え、楽しみ、越えていける。

今年の春は、充分冬を過ごして、準備ができて迎えられた気がする。