キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

玉ねぎ伯父さん

今日は、先日の天気の良い休日に次女と収穫した玉ねぎの枯れた葉をひもでくくって
竿に引っ掛けて風通しよく保存する作業をした。

土に栄養が足りなかったのであろう、小玉ねぎほどの栄養失調気味のかわいい
それらを束にしてくくりながら、淡路島の大きな立派な玉ねぎを思い出さずにはいられなかった。

以前慣れない土地で暮らしていたころ、
会ったこともない淡路島に住む夫の伯父から
毎年のようにその立派な玉ねぎは何十キロと送られてきていた。
その玉ねぎは私たちの食料以上に
隣近所や、お世話になっている人、同じ小さな子を持つ母親たちへの
おすそ分けとしてもらわれていった。
私たち夫婦が、その土地で生きやすいように関わりを
増やす機会、会話を増やすきっかけにも、物々交換のお助け隊でもあった。

つるし玉ねぎのあの姿。
私にとっては今だに、その頃を思い出し、
心細かった気持ちや助けられたことに感謝する。
会ったこともないその伯父や伯母を近しい人を元気かなあと想い慕うような
ジンワリ涙野菜。