キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

しばらくテーマは母

今月はこのまま、マンスリーテーマ”母”で行こかしら。

「母毒」、「家族という病」、「母という病」、家族がフォーカスされた本や、
テレビの特集が目につく。
私自身のつまずきや、苦しみが目に留まらせるのかもしれないが、
私の生きにくさのもとになった場所でもあり、支え守られている場所でもある。


今日は、本屋で「家族という病」を手に取ってパラパラしたのだけれど、
その中に、

要介護になったときにやっと親は、弱みを見せられる。

とあって、とりあえず本を戻した。
いつだったか、
「親の介護をするようになって、やっと、介護という触れることで
 親にあまえ直している。」
と、言っていらした方の言葉を思い出した。

そんなの遅すぎる。
もっと、早くいろんなものをほぐして、解かして親を責めて、許して、
親子をやり直したいんだ私は。
私の親との関係がすっきりしないと、
私と子の関係もままならないとさえ思っていて
焦る気持ちが大きかったのだけど、
その時まで待ってもいいかなとも思っている私もいる。

強い、強がっている、自分のことに精一杯、
怒りや寂しさでいっぱい、
心がここにない人には甘えられない。

私も、そんな母に甘えられなかった。
私の子らも、いつかのそんな私に甘えられなかったし、
私自身甘えることを許して、受け止めてあげなかった。

大丈夫、ママは気づいたから。
悲しい記憶は少しずつ薄めて、時々思い出して
今が上手にやれているか確かめながら進もう。

でも、母が弱さを見せるところは想像できない。
弱さと言うより寂しさだろうな。
今のところは元気で、見せられてもこちらが戸惑う。
受け止めきれないというのが正直な気持ちだ。
受け止めるべきは夫なんだけど。
それによって、私たちは傷ついてきた。
何十年たっても、生傷の様にまだ血があふれているのだから。
その時が来るのが怖い。
いつまでも元気で、その時を先延ばししてください。