キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

アダムとイヴ

春爛漫。
京都府植物園に行ってきた。
チューリップや桜も終わっって、
バラやボタン、芍薬には少し早く
藤や菖蒲、シャクナゲ、色とりどりの花たちが
楽しませてくれる。

未就学児、70歳以上は無料、
京都子育て応援パスポートの提示で子供一人に対しておとなひとり無料。
助かります。

カメラ小僧になってひたすら写真を撮る長女。後で選別大変・・・・
植えてある以外の雑草や水辺ばかりに興味のある次女。
ここじゃなくてもいいやん・・・みたいな。


毎日新聞の季語刻々で坪内稔典さん選の句。
(定年とはお勤めの大学の事だったようでこの新聞欄が続くと安心した。)
もつれ合って飛ぶ2頭の蝶に真っ裸の男女を連想したであろう子規の句。

蝶飛ぶや アダムとイヴも 裸なり   正岡子規


今もジンクスとしてあるのだろうか、
付き合っているカップルが植物園に行くと別れるとか…
この日もたくさんのカップルを見たし、
家族連れもあった。
たくさんの蝶も飛び交っていた。
たくさんのアダムとイヴ。

今や草食系男子やら言われているらしいが
性に対して興味や関心、欲求はない、または薄い?怖い?
草食や絶食化なんて言われるくらい関心も性体験率も急降下しているらしい。
それは、自分自身の体に対しても鈍感に、興味がなくなっている
ということなのか?

タッチハンガー。触れる、触れられるということに欲求や渇望はないのだろうか?
触れることで安心したり、高揚したり、いろんな感情や感覚があることを
抑え込んでいるのかな?

男女を意識しすぎることなく、お互い性の対象としてみないことが
より話題や思考、行動の幅を狭めない。これはいいことだとも思う。
そこにとどまらず、それ以上になりたいと思うことが
今の若い人たちはめったにないということなのかなあ・・・
それは寂しいことだな。
こんなに素晴らしい感覚器としての体を持っているのに。
もったいないな。
深く、偏った時間と特別な対象として存在したら、
セックスというこれ以上ないコミュニケーションを楽しむことは
遠ざけるべきことではないと思う。

性教育は必要だけど、
人間もサルの群れ。
のみの取り合いっこしながらお互い触れあって、
おっせかい、ちょっかいだしながら
一人と一人、
小さな家族という群れ、群れと群れ同士が営めたら幸せ。

ね、私の2頭の蝶。
毎日小さなちょっかいのかけあい。
電車のなかのマナーは守ろう。
と、小さな小言も躾も、大人になっていく基となって
イヴになる。