キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

お雛さん

お雛さん。
私が生まれて、初節句に母方の祖父母から贈られた七段飾り。
もう四十年以上になるお雛さん。
段ボールは相当年季がいっているけれど、
人形たちは変わらない。
私たち姉妹がおままごとして遊んだお飾りで今は私の子らが
ぼんぼりに明かりをともし、遊んでいる。
寝室に使っている和室に飾って、ぼんぼりをともして眠っているが
子らは平気そうだ。
私が子供のころは、お雛さんと一緒に眠るのが気味悪かったけれど。

私は初潮をむかえたのが早かったと思う。
小学校4年の秋だった。
母に言えずに、知られたのは三日目ぐらいだった。
母と一緒にお風呂に入った記憶は、九九練習をさせられた二年生の記憶が最後。
成長や変化を知らなかったと思う。

赤い毛氈がそう見せるのか、
花嫁道具がそう見せるのか
♪~ふたりならんで~
ぼんぼりの明かりがか、卑猥にも見えてしまう。

早く片付けないとお嫁に行き遅れるという話も聞くが、
うちは旧暦の3月まで飾っている。
飾るときは、わいのわいのと言いながら出すのだが、
片づけるときは子らのいない間に丁寧に来年を想って箱に納める。
そろそろ段ボールが限界なんだけど。

今夜も
いつまで子らとお風呂に入るかな~とぎゅうぎゅうになって湯に浸かっている。
私が母とできなかった、見せたくなかった変化を一緒に見つめて
話したいから。

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今週のお題「ひな祭り」