お皿にのせるもの
購読している毎日新聞に季語刻々今昔という坪内稔典さんが毎日連載されている俳句の欄がある。
毎日楽しみにしているのだけれど、いつかにこんな句があった。
牛タン一皿 わが生誕の 十二月 渡辺誠一郎
牛タンで誕生日を祝っている句。
一人でか、家族でか。
家族の誕生日にそれぞれの大好きなものをお皿いっぱい出していたか・・・・
毎日、毎食のお皿に家族の喜ぶものをと心をのせてきたか・・・・
残念だけどNO・・・
食べたいもの、食べさせたいものが思い浮かぶ、作りたい気持ちがわきだす。
それが生活、家族を生かすエネルギー源だったのだな~。
坪内稔典さんは3月で定年だそうだ。
この欄もなくなってしまうのだろうか。
句の作者、撰者のセンスに季節の感じ方を刺激されて、日常にあふれていることに
気づく。
気づける心の余白。
私のお皿にまず何のせよう。
畑の大根を丁寧に、手際よく、みずみずしい千切りにして
水菜も散らして大根サラダ。
家族のお皿に何のせよ。