キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

44歳の始まり

誕生日とは意識せずに、ただ時間がやっと作れた日が誕生日前日だったこと。気が付いたら前回のカットしたのは一年程前だったこと。のびて肩ほどになっていた。長い髪は好きじゃない。やっぱり短くした。美容室を出る前に、シャンプー前に外したピアスをつけ…

特別な衣装ケース

衣替えや子らの衣類のチェックをする季節。一番大きな衣装ケースに子らが乳幼児の頃の小さな洋服ばかりがある。私が大切にしている服。友人に子供が出来たらあげたいなあと思っているものや、孫ができたら出してあげたいなあと思う服も。特別にいい洋服でも…

誕生日前

もうすぐ、私の誕生日が来る。44歳。子らの誕生日や、クリスマスや、何かといえば本を贈ってきたので子らも、私に本をと思ったらしいが、子らの読書量や幼さでは私に本を贈るなんて無理だ。読みたい本は私が決める。読むべき本は私の前に現れる。はっきり、…

「君のじゃない、僕の、お客さん。 ぼくの稼いだお金。 ぼくの仕事で、君は誰でもできる仕事を手伝ってただけ。」じゃあ、お客さんからの電話でなきゃよかった。お客さんの食べるもの、飲むもの準備しなきゃよかった。洗ったり片づけたり、何にもしなきゃよ…

トカゲのしっぽ

1999年。交際を始めた日、「君がこの手を離しても、僕は絶対離さへん。」元夫の手は、トカゲのしっぽのように切り離されて異次元で私の手を握っているつもりだろう。また、新しい手を生やして別の手を握っている。わたしは、そんな先だけの手はやっぱりいら…

青いドレス

元夫のSNSの写真で見た、青い海の断崖に立つ青いドレスを着た丸いお腹をした女。遠くの丸い水平線。バリ島であげた私と夫の結婚式に参列した真青なドレスを着た義母。同じ真青なドレス。地球最後の日に、最後に会いたい人は?と、聞いたら「おばあちゃん」と…

にんじん

一度だけ、義母だった人と私の台所に立ったことがある。一本のにんじんを調理する時彼女は、細い方を使うか、太い方を残すか私に聞いた。何を作っていたかは思い出せない。長女を妊娠しているまだ、つわりでつらい時だった。台風が迫っていた。私はにんじん…

義姉だったこと

時々、義妹だった彼女のことを思い出す。なぜか、彼女には私が家を出る一年前に、「家を出る決心をしている」と告げていた。甘ったれた考えもあったろう。「兄ちゃんはアホや」と、言っていた通り兄ちゃんはアホやったが、一緒にいた私もアホやった。さりげ…

写真を見る事

3月、元夫と暮らしたその家に行った。飛行機と高速艇を乗り継いで、家での滞在時間30分。その日の最終便の高速艇で島を出なくてはならなかったから。とっても淋しい時間だったから、30分でちょうどいいくらいだ。本当は、新しい女と始めた生活に一枚とて残し…

一番うれしかったこと

今まで、一番うれしかったことはと、思い返すと長女が自転車に乗れる姿を見た時。次女の出産で実家の家の前で練習に付き合ってはいたが、重い大きなおなかで寒い季節に外での練習はきつかった。2人してあきらめた。次女を産み、自宅に戻り、私は練習に付き合…

スキャンダル

こうして、私の個人的な心の穴に文章を書き、残し、排泄するかのように公開しているブログで、誰かに読まれているということは、今まで書いてきたことも、これから書いて話していくことも、一種の暴露本のようなモノなのだろうなあと思う。今まで書かれ、出…

タルトタタン

連休3日間を台無しにした台風18号は、日曜日、思ったようには雨が降らなかった。予報では一日雨で、当初風も強い予報だったので予定していた用事はすべて中止の連絡だった。家で、久しぶりにゆっくり過ごした。秋物や冬の衣類が子らの体に合うか衣装ケースを…

台風一過

台風18号は宇治の町を風の音で怖がらせはしたが、翌朝は「空も街もきれいに洗い流しておいたよ」とでもいうようにさわやかにピカピカした罪のなさをしていた。所かわれば、川は氾濫し、町は冠水し、家にも浸水し土砂に流され、いろんなものを失っているのに…

台風が連れてくるもの

台風18号は、宇治の町には甚大な被害は置いていかなかった。だけど、いつか住んでいた南の地で大暴れした台風が北上してくるのは毎年のことながら私にとってはしんどい。何かも、一緒に連れてくるようで。天気図で台風の位置や、気圧、風速、風向き、降水量…

白飯と切り干し大根

「仕事して家に帰ったら、白飯と切り干し大根のたいたんだけでした。」そう、一歳そこそこの子がいる男性が言った。その言葉の中の不満に、ざわッとした。その妻のことを想像した。冷蔵庫の中はほかに食材はなかったのだろうか。子がぐずって、作れなかった…

台風に願う

離婚家庭の面会交流というものに毎回、うちの場合は年に3回くらいのシーズン頭も、心も悩ませる。まず、この面会交流という呼び方もしっくりこない。私にとっては前夫(何度も結婚することはないだろうが全部ひっくるめて元夫)は、子らにとって元父とはなら…

この肌と生きていく

エステの仕事にはいる時間や、曜日はだいたい決まっている。ダブル、またはトリプルワークの綱渡りの時間移動でこなす日もあるがそれぞれに仕事の内容が違っていて、切り替えるチャンネルをリモコンじゃなくてレバーでギアチェンジするように電車移動する、…

お同い年

TVを見る時間はそうはないのだけれど、なんとなくボ~っとしたい時など連ドラ予約してある朝ドラや倉本聰のやすらぎの郷などを見たりする。何がいいって15分という細切れのちょっとボ~っとする時間が良い。ドラマのその回の出来事の中で、自分の親が、自分…

近視

長女が視力検査にひっかかったのと、私の左目にものもらい。2人して眼科へ行った。20年ぶりかに視力検査をした。隣では長女も視力検査。私は申し訳ないくらい見えて見えて両目1.5。が、長女は0.6。私のものもらいは点眼薬で10日ほどで治るが、長女の近視…

治療中

2人の子らが、初めて歯の治療に通っている。長女は、矯正しなくちゃいけないのだけれど、本を読む姿勢やらなんやらが悪すぎて未だに決心がつかずにいたら、歯石のクリーニングや奥歯のシーラントを処置された。また次女は、この夏休みの不摂生、歯磨き習慣や…

生☆

ここへいらっしゃるお客様はほぼ50代以上。お顔の造作がどうこうじゃなくて、肌を毎朝、毎夕鏡で見、顔を洗い、触れ、メイクし、その日一日をどんな気分で過ごすか、また、どんな気持ちで一日を終えるか、とても、肌を通して敏感に生きていらっしゃる方ばか…

新☆

もう少し書こう。このエステのお店は長いこと新生薬局という名で、黄檗駅前に古くからあった新生市場の中にあった。子供のころはこの市場へ豆腐や魚や、乾物屋、ケーキも布団も金物も何でもおつかいに来ていた。でも、だんだん淋しくなっていって、黄檗駅前…

肌☆

もうちょっと、続けてこの店のことを書いておこう。お客様がエステを受けられた後、スタッフ手づくりのお菓子をお出ししている。私に写真を撮るという習性がないので、また写真は無いのだが、先週は私の当番で、一週間わが家で育てているレモングラスのチャ…

美☆

別居して、子らを育てて、生活して、一人になっても働くこと一生老後もなく働くなら、自営業、手に職だろうと。以前家に出張で来てもらったアロマセラピーが忘れられず、同じように、家から出ることの難しい人たちにこの癒しと労い、勇気づけなどを届ける仕…

急募!!から一年

今、パートとして働いているお店に入って一年になる。超音波エステの小さな店だ。去年の7月、8月、店の外壁に大きく、かなり切実に見えた。「急募!!スタッフ募集!!」そこの店長は、小学校1年生時代からの同級生で、中学進学からしばらく疎遠になっていた…

女の職業欄

美短大を卒業して、絵をかきながらその卒業した短大に助手として拾っていただき、勤めながらバイトし、絵をかきながら過ごし、そこをやめてからも、定職、正社員とはならずパートやバイトでつなぎながら絵をかき、絵で食べていくということがイメージできな…

おかえり、修学旅行

仕事の休憩時間、もう秋の風、秋の日差しが気持ちいいなあと勝手口から道路を眺めていると大きな観光バスが通りました。「あ、修学旅行から帰ってきた~~!」と、道に出て、バスの窓から疲れたような、寝ぼけたような顔や、かしましくおしゃべりしている子…

修学旅行へ

長女6年生が、修学旅行で2泊3日淡路島へ行っている。海洋体験、海浜観察、砂の造形など海にちなんだ修学旅行。天気一番にもかかわらず、毎年その体験達が開催されるのか気をもまされる。今や、メールやホームページでリアルタイムで報告がされ、様子を知…

冬瓜スープ

八月の最終日、今年も何度作ったか、今年の夏の最後にと冬瓜のスープを作った。結婚前は冬瓜は、夏の幕の内に控えめに添えられている涼しげな色をした薄い味付けの煮物しか知らなかった。結婚してからは、近所のおばあたちから、自分の畑でとれた冬瓜を一つ…

水色のワンピース

職場は近くだし、ユニフォームもあるし、でかけると言っても気を張るようなところへ行くわけでもないし、もう、何年も必要なもの以外、自分に洋服を買っていないような気がする。今年、ブラブラと子らと時間つぶしに入った店でインド綿の優しい軽い肌ざわり…