キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

「運動会楽しかったね」

21日に予定されていた子らの運動会は26日に延期され、
みごとな秋晴れの下、楽しんだ。

子らが一生懸命走る姿、応援の拍手、皆がみんな我が子を探し、近所の子らや、知っている子らの姿を見つめる全部が好きだ。
みんながつながっているように感じる。

自分が子供だった頃、こんな楽しい気持ちにはならなかった運動会だったけれど、
運動会って素敵だ。

「運動会楽しかったね」

そう言って一瞬で眠りに落ちて行った次女2年生。
かっこよかったよ、かわいかったよ花笠音頭。

創った~!台風

元夫と子らとの面会交流の日が迫っている。

迫るにつれ壊れていく私。
台風が南の海で発生したというニュース。
台風ができることを願い望んできた私の強い思いが通じて、私が創ったかのような台風。
このタイミングにかなり驚いている。
偶然だが、うれしい。
飛行機が飛ぼうと、飛ばなかろうと台風バンザイ。
飛行機よ飛ばないで!!
元夫たちよ来ないで!!
と、願う。

自衛

日常を維持するために、
情報をシャットアウトする。
パソコンの電源を入れない。
メールの確認もブログだって書かなかった。
必要最低限、緊急の連絡はモバイルに転送されるようにしてある。
主携帯しか持って歩かない。
そうして一週間やり過ごした。
正しいこととは思わないが、壊れていく自分を立たせて動かすためには一つの方法だ。
この一週間はどうしたものか。
毎日、いっぱいいっぱい。
雨も降り続けている、降り続けるというのに。

亀 家出

長女はカメを飼っていた。
お祭りですくったカメ。

一冬越えさせたが、そんなに愛情もって育てているという印象は受けなかった。
水を変えるのも、ご飯をあげるのも「してあげた?」と、
声をかけなければしなかったし、妹をうまく使ってやらせてた。

そうだろうな、私自身長女に対して愛情というものを注いでいない。
かまってもらった、愛してもらっているという実感は彼女にはないだろう。
ゆえに、亀の世話の仕方を知っていても、してあげられないのだろうな。
これは、私が私の母からの愛情を感じてこなかった、または感情を遮断してきたゆえに
また私が子へもどのようにしたらいいかわからないということと同じかもしれない。


ある日気まぐれに、私は演技でも、亀をかわいがる姿を見せようとしてその亀をその水槽から出してやり、桶に水を張り、石を入れ、キャベツの葉や、ちくわなどを入れて日向ぼっこをさせてやり
甲羅に着いた苔を優しく古歯ブラシで磨いてやり、話しかけてかわいがる姿を見せた。
楽しそうに。
で、洗濯物を干したり、少し目を離した間にカメはその桶の中からいなくなっていた。

庭を探した。植木鉢の影も、そこかしこも。
いなかった。
子らも探したが、ほんの数分。
どこかみんな、いなくなったことにほっとしているようだった。
長女も、私を責めるでもなく、あっけないほどすぐに捜索から引き揚げていった。
そんなものだった。

昨日の夜、子らが二人で家出した。
夜9時を過ぎていた。
帰ってきたのは11時をまわっていた。
その間中、私は校区内の子らと行った公園や寺や思いつく場所を歩き回って探した。
万が一にも怖い目にあっているかもしれないという恐れも心にはあったが
きっと、二人で帰ってくるとわかっていた。信じていた。
だから、私は探している風に時間を使うために、ただ歩いていた。
歩きたかっただけだったように思う。
子らは、ただ、遠くへ行きたくて歩いたら結構な距離を歩いていて、
引き返して帰ってくるのが遅くなったということだった。

自分で歩いて帰ってこれる距離でよかった。
私は、遠くへ行き過ぎて帰れなくなってしまったからなあ。
その距離感は、大事だ。

子らは、しれッとして、反省も何もしない。
こんな風に育ててしまった。
こんな風に育っていく。
元夫との面会交流が近づくと、おかしくなる私。うつる子ら。

日常がなくなっていく。

国宝展

京都国立博物館で開催中の国宝展一期目に行ってきた。
先週の金曜日夜間開館。
天気は雨。
人出は少ないのではないかと。
とってもゆっくり見れました。
子らの目当ては縄文時代の土器や土偶だったりしたのだけれど、
入ってみれば当たり前だけど、当たり前に国宝ばかりが並んでいて
その一つ一つのインパクトやエネルギーに圧倒されながらも、
そのつくられた時間や、その存在や、発見されるまでのあり方がシンと静かな印象を保ち続けていた。
そこに並んだものすべて、当たり前だけど人の手によってつくられたものばかりで
人の手によって残され復元され、修復されてあり続ける国の宝、国民の宝。
良いものを見ました。
4期まで入れ替えされてみることができるので、
うまく時間を作って、子らとまた見に行こう。
夜のお出かけ、好きなんだよね~~。
夜の京都タワーも見れていい。

次女は、お釈迦様の描かれた仏画を見て「体やわらかいなあ」と座禅の足を褒め、
俵屋宗達の「風神雷神図屏風」のへそに毛が生えてると大きな声で感想を述べる声が大きくて恥ずかしいが、一緒に見る楽しみが何でもいい。
長女は、志野焼や仏像に興味津々であった。

京都大学の博物館で今ちょうど縄文土器のコレクションをやっているので見に行ってこよう。
秋はいそがしい。