キツツキの穴

日々つついた穴を埋めたり、のぞいたり、もっと深く大きくしてゆく穴掘りメモ。

マスト

バスのほんの数分の到着の遅れで一本の船を乗りそこなう。
その一時間を埋めるべく、速足でできたらしようと思っていた事、
電話での手配やらに奔走する。

そうやって、キチキチに組んだ旅のスケジュールと予算を変更しながら
旅のほとんどの移動の隙間にすべきことをこなしていく。

会いたかった人に会い、もう一度立ちたかった場所に立ち、
あの時の私を呼び出して寄り添う。

今の気持ちや、「もう大丈夫」ということを
友人に話すことで大丈夫だと確認する。
また、その友人の話を聞いて同じように彼女も大丈夫だと安心する。

まだまだ、会いたい友人たちはたくさんいるけれど
彼女たちに立てる小さな波が大きくなることがいいことだとは思えなかった。

私のイメージ通りの最長最短の旅。

雲の上 雲の下

雲の上、早朝のフライトだったので機内ではほとんどの時間を眠っていた。
皆まぶしかったのか、機内の窓はほとんど閉められていて薄暗かった。

雲の下、旅の初日、と言っても一泊二日滞在時間24時間のこの旅の地は
朝から雨だったらしく空には薄まった雨雲らしきもの、
ひんやりした湿気をふくんだ風。
冬の地から来た寒さになれた体には、ブラウス一枚で十分な気温。

落ち着いて、一つ一つを一刻一刻、私の時間と島の時間を合わせて
欲張らずに過ごす。

旅へ

衣食住

生まれて、産着を着せられ、
母のおっぱいを飲み
寝床で安らかに眠る。
衣→食→住の順で始まったが、
結婚したらその逆で
住→食→衣。
雨風しのげる箱であり、安全な場所にある家。
近隣の周囲の住人たちと協力支え合ってコミュニティに存在できる自分たちであろうとすることが第一。

グズグズと、家を持てず持たずにいるうちに
互いの粗が見えすぎてお互いのために責任や苦労を共にする気持ちが薄れて擦り切れてしまった。
まず、家だったろう。
まず、家だろう。
お互いを縛る足かせになるかもしれないが。
食と衣を整えるのは生きるエネルギー。
そのエネルギーを作るのは、体と心を休ませる家だ。

いつかの私の家だったその場所に、お別れしに行く。
私がいた、もう、遺跡のようなそこへ巡礼のような、つかのま、旅へ。

ほくろ

顔と言えば、
次女が学校帰りにご近所でバアバたちが井戸端会議をしているところへ帰ってきて、
「あっ!!おばちゃんほくろとった!!」
と、ちょっと冬の寒い間ご無沙汰だった、そのおばさんお顔にあった大きなほくろが
なくなっていることを瞬時に発見した。

その場で、さんざん話しつくしたであろうその場にいた人だれもが気づかなかったのに。

よく見てるのだなあ、あなたは。

そして、先日TVでデビィ夫人が鼻の横に小さな肌色の絆創膏を貼っているのを見て
「ほくろ取らはった!!」
と、また言い出したが、みんな、デビィ夫人にほくろがあったことが思い出せない。
あったっけ?
あったっけ?
ほんまに?
 

赤ちゃんの能力

 

メアリー・ポピンズ (ポプラ世界名作童話)

メアリー・ポピンズ (ポプラ世界名作童話)

 

 

毎日新聞を購読している。
いま、気にいって読んでいるのは青野 由利さんの土記do-ki。

先日のは、メアリー・ポピンズの話から赤ちゃんの顔識別力。

生理学研究所のチームの論文研究の赤ちゃんの能力について、
大人は、大人の顔を見分けられるが、赤ちゃんの顔を見分けるのはむつかしい。
が、生後3か月の赤ちゃんは大人も子供の顔も区別でき、
9か月ごろには大人の顔しか区別できなくなってしまう。
どんな顔も区別するから、見る機会の多い大人の顔の区別に特化するという変化に右脳が関係するという。

これは、どんな環境に生まれても、適応する浅く広く適応する能力を持っているためだとか。生後3か月の赤ちゃんはサルやヒツジの顔も見分けられるという研究もあるとか。
青野さんは、そうだとすると、この能力は赤ちゃん自身だけでなく養育者も助けるはずだと。赤ちゃんは母親が育てるものという思い込みには、「誰が育てても大丈夫」と、」その幅広い能力が告げている。
また、女性が養育すると、女性の顔が良く見分けられ、赤ちゃんの顔識別能力から誰が育児に熱心だったかわかるかもしれない。母親が一人でこなす家庭では父親の顔が見分けられないということも起きるのでは。と。

この記事の冒頭に、英児童文学の「メアリー・ポピンズ」の場面が挙げられていた。
懐かしい~~!!大好きだった。
最近、長女が雑多なライトノベルばかり読んでいるので、
一緒に図書館に行ったら私の小学生時代の大好きな本をいっぱい見つけてしまった。

 

おちゃめなふたご (1982年) (ポプラ社文庫)

おちゃめなふたご (1982年) (ポプラ社文庫)

 

 

 

 

くまのパディントン (1978年) (カブえほん文庫)

くまのパディントン (1978年) (カブえほん文庫)

 

 

 

 


偶然にも、おちゃめなふたごが出発する駅もパディントン駅。
くまが、ブラウン夫妻に出会ったその駅にちなんでつけてもらう名前がパディントン駅。
あ~、子供より先に読んじゃった。つぎは、メアリー・ポピンズ借りよう。

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)